校長室から

2022年07月

2022.07.27

夏休みの祈り

 7月22日を最後に、生徒たちをご家庭にお返しいたしました。静かになった学院には、蝉の声が響いています。昨日は、近隣のマリア幼稚園の園児の方々がキャンパスの自然を楽しんで帰られました。夏休みには、マリア修道院(黙想の家・山の家)も、様々な夏のアクティビティのために多くの方々をお迎えします。皆様が、コロナや自然災害等から守られ、充実した時をお過ごしいただけるようにと願っております。

 

2022.07.20

ベトナムの風

 今年も7月16日からの3連休に、オークヒルで「ベトナム カトリック教会関東大会」が開催され400人以上のカトリック信徒の若者が、神父・修道女と共に集いました。山の家に宿泊した方々もいましたが、ほとんどは会場となったオークヒルにテントを張って滞在されました。まるで、聖書の山上の「パンの軌跡」(マタイ14章17節~20節)や「山上の説教」(マタイによる福音書 5~7章)のようでした。かかわったマリア修道院の係の方々は、参加者の信仰の深さ・熱意、分かち合いの精神、そして日本社会やカトリック教会の多様性を実感し、とても感激されていました。


何よりもまず、神の国と神の義を求めなさい。

マタイによる福音書6章33節

   

2022.07.13

見えない思いに支えられて

 学院の廊下等には、あちらこちらに様々な人の手のぬくもりが感じられるものがあります。現在、職員玄関にかけられている涼し気な金魚の飾りは、事務室の一人の先生の奥様の手作りです。先生ご自身からはそれを伺ったことはなかったですし、奥様にも一度もお目にかかったことはありません。校長室前の創立者の小さなご像の前の花や、中学校の階段の踊り場の猫の飾り等、いろいろ作ってくださっています。
 この方以外にも、保護者、先生方、旧職員、卒業生、そしてシスター達の等の思いがこめられた品々が黙って生徒たちを見守っています。学院での日々の中で、生徒たちは、見えない人の思いにも支えられていること、そして人を支えることを習っていきます。

聖心はひとつの家庭です。

マグダレナ・ソフィア・バラ 

2022.07.07

温情の灯会

 7月3日、3年ぶりに温情の灯会が開催されました。温情舎時代の方でご参加いただける方が少なくなり、今回は聖心温情舎時代の方々のご参加でした。「Our Prayers」の表紙となった「祈る少女」の絵のモデルとなられた方もご参加くださいました。70歳を超えられていらっしゃるということですが、当時の面影は失われていません。皆様が、分かち合いの中で一様におっしゃられたのは、「とても幸せな学び舎であった」ということでした。現在の不二聖心女子学院の校歌は、「聖心温情舎の校歌」を引き継いだものです。校名を変更する時、新しい校歌を作ることもできたかもしれませんが、あえてそうしなかったところに感慨深いものを感じたひと時でした。


今日もまた 若き命に培わむ
ああ われらが学び舎 聖心温情舎
木村太郎作詞(聖心温情舎校歌より)

 

2022.07.01

ある朝に

 先月、小雨まじりの朝、学院に向かう道できれいな緑色のものがこちらを見ていました。近づくと、モリアオガエルでした。一周回って観察し、何枚も写真を撮りました。眼の前でカメラを構えても瞬きもせずモデルのようにじっとしている様に、思わず笑顔になりました。こんなに可愛らしいものとは知りませんでした。本年度から、生徒の希望により「自然探索クラブ」が発足した理由を実感しました。



青蛙ぱつちり金の瞼かな        川端茅舎

https://www.fujiseishin-jh.ed.jp/field_diary/2022/06/#date-2022-06-24