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フィールド日記

2011.08.19

タカサゴユリ・オナガバチの産卵

平成23年8月19日 金曜日

全国的に天気が下り坂で、連日の猛暑も一休みとなりました。
今日は9月23日の秋分の日に行われる第2回学校説明会の準備のために学校へ行ってきました。

 正門のところのタカサゴユリがようやく咲き始めました。タカサゴユリは台湾から日本に伝わった外来種で
「タカサゴ」は「台湾」の古名です。今では 野生化しているものも多く、この花を見かけない町はない
といっていいほどどこでも見られる花となっています。毎年、夏休みの後半に咲き始めるので、
この花が咲くと、夏休みにやり残していることはないかと焦りを感じます。
 

 車で上まで上がってみると、本館前のタカサゴユリはまだ咲いていませんでした。
標高の違いが花の咲く時期の違いとなっています。不二聖心のフィールドの多様性は正門から林道まで
多様な標高の自然が存在していることによるところも大きいようです。

 オナガバチの産卵を今日も観察できました。これで17日、18日、19日と3日続けての産卵行動の確認と
なりました。しかもすべて複数の個体の産卵行動が確認できています。下の写真はそのうちの1匹ですが、
産卵管が木にしっかりと刺さっている様 子が確認できます。
この産卵管は樹皮を貫通して木の中に潜んでいる虫の体にまで達しているものと思われます。
著名な昆虫学者の矢島稔氏は『ハチのふしぎとアリのなぞ』(自然の不思議を伝える素晴らしい本です)
(偕成社)の中で、次のように書いています。

 ある時期、わたしはそのシーンをもとめて、山道を歩きつづけました。
それはオナガバチのなかまの産卵の現場をみたいからです。以前から話をきいていましたが、
このオナガバチのメスは交尾後、嗅覚をつかって、木の中にいるカミキリムシの幼虫の居場所をたしかめ、
そこへ長い産卵管を刺しこんで卵をおくりこむというのです。

 矢島先生は山道を歩き続けたそうですが、
不二聖心では車道から1分のところでオナガバチの産卵を見ることができます。