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フィールド日記

2011.10.05

ヤマトシジミ・ヨモギクキワタフシ

平成23年10月5日 水曜日

今日の日中の気温は11月下旬並みだったということです。寒い一日でした。

 ヨモギの花にヤマトシジミがとまっていました。茎のところにはヨモギクキワタフシという虫こぶが
ついているのが見えます。ヨモギワタタマバエがあ る種の化学物質を植物の組織内に注入することによって、
このような虫こぶができあがりました。虫こぶの形成過程のメカニズムにはまだ明らかになっていない
ことがたくさんあります。

                        今日のことば

 渚に満ちあふれる生命をじっと見つめていると、私たちの視野の背後にある普遍的な真理をつかむことが
並大抵の業ではないことをひしひしと感じさせ られる。夜の海で大量のケイ藻が発するかすかな光は、
何を伝えようとしているのだろうか? 無数のフジツボがついている岩は真っ白になっているが、
小さな生命が波に洗われながら、そこに存在する必然性はどこにあるのだろうか? 
そして、透明な原形質の切れはしであるアミメコケムシのような微少な生物が無数 に存在する意味は、
いったい何なのだろうか? かれらは、岸辺の岩や海藻の間に一兆という数ですんでいるが、
その理由はとうていうかがい知ることはできな い。これらの意味は、いつまでも私たちにつきまとい、
しかも私たちは決してそれをつかまえることはできないのだ。しかしながら、それを追究していく過程で、
私たちは生命そのものの究極的な神秘に近づいていくだろう。

                                       レイチェル・カーソン

Contemplating the teeming life of the shore, we have an uneasy sense of the communication of some universal truth that lies just beyond our grasp. What is the message signaled by the hordes of diatoms, flashing their microscopic lights in the night sea? What truth is expressed by the legions of the barnacles, whitening the rocks with their habitations, each small creature within finding the necessities of its existence in the sweep of the surf? And what is the meaning of so tiny a being as the transparent wisp of protoplasm that is a sea lace, existing for some reason inscrutable to us ---- a reason that demands its presence by the trillion amid the rocks and weeds of the shore?
The meaning haunts and ever eludes us, and in its very pursuit we approach the ultimate mystery  of Life itself.