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フィールド日記

2012.06.19

トビモンオオエダシャクの驚異の擬態

 

2012.06.19 Tuesday

台風4号の接近により今日は5時間目で授業を終えることになりました。台風は暴風雨をもたらし、静岡県の各地で時間雨量が100ミリを超えました。

昨日、理科の平本政隆教諭によりユニークな姿の蛾の幼虫が発見されました。トビモンオオエダシャクの幼虫です。頭部の突起は樹木の枝に擬態しているものと思われます。体全体の姿も含めて、なかなか巧妙に擬態しているものだと感心しますが、実は擬態は姿だけにとどまりません。体表ワックスの成分が食草とする植物の表面のワックスの成分と一致するというのです。そのため天敵のアリがトビモンオオエダシャクと植物を識別することができなかったという実験結果があります。トビモンオオエダシャクが植物の成分を巧みに体内にとりこみ擬態しているものと考えられます。

   
      今日のことば

いのちを
風にさらして
歩きたい
厳とした冬の風に
ましてこの
さわやかに光る春の
風にさらして
いのちの際に立ち
いのちを
さらして
生きてゆきたい
ああいつも
いのちを
風にさらして


馬橋悠紀子