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フィールド日記

2013.05.11

サトキマダラヒカゲとゴシュケビッチ  高校3年生の短歌

 

2013.05.11 Saturday
 校舎の中にサトキマダラヒカゲ(Neope goschkevitschii)が迷い込んできました。サトキマダラヒカゲは雑木林で見かける時には翅を閉じていることが多いので表側の模様を見ることはなかなかできません。
サトキマダラヒカゲの学名のゴシュケビッチ(goschkevitschii)は1854年に来日したロシア人、ゴシュケピッチに由来します。海軍大将プチャーチンが率いる使節団の一員として来日したゴシュケピッチは安政の大地震のために帰国の手段を失い伊豆に滞在することを余儀なくされます。その滞在中にゴシュケビッチは数多くの蝶を伊豆半島で採集します。その中にサトキマダラヒカゲも含まれていました。幕末の歴史に深く関わりながら学名が付けられたサトキマダラヒカゲは、静岡県にとって特別な蝶と言えるでしょう。この歴史的にも貴重な意味を持つ蝶が静岡の隣の山梨県では準絶滅危惧種に指定されています。サトキマダラヒカゲをたくさん目にすることのできる不二聖心の自然環境を大切にしたいものです。

今日のことば

高校3年生の短歌より

白露は照らされ光る透明につぶさぬように歩く坂道         
試験前手を合わさずにペン握れ努力なしでは成果は得られず     
春色に染まるいつもの坂道をよりそい歩く優しい友よ        
移り行く草木花の香鳥の歌十八回目の春も後半           
風薫る五月の森にたたずめば命の輝き胸にしみいる         
携帯をのぞいて下がる首の列これは進化かそれとも退化か

お知らせ

今年も8月に小学4年生から6年生を対象として「夏休み子供自然体験教室」を不二聖心女子学院で開催します。申し込み方法など詳しいことをお知りになりたい方は下記のURLをクリックしてください。
http://www.fujiseishin-jh.ed.jp/modules/bulletin/index.php?page=article&storyid=297