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フィールド日記

2013.07.15

雑木林のウスタビガの繭  雑木林の希少種コシロシタバ

 

2013.07.15 Monday
先日、昆虫研究家の方と話をしていて、ウスタビガの繭を夏に見つけることがいかに難しいかという話題になりました。ウスタビガの幼虫は主にクヌギやコナラなどのブナ科の樹木の葉を食草としますが、繭もそれらの葉の間に作るため、緑色の繭が葉と完全に同化して見えてしまうのです。その繭を「夏休み子供自然体験学習」のコースの途中で見つけることができました。ウスタビガは、東京都では絶滅危惧Ⅰ類に指定されています。フィールド日記で紹介したウスタビガの成虫についての記事を以下のURLをクリックすると見られます。
フィールド日記 2012.11.29 ウスタビガの交尾  森の中の鳥の声

クヌギの葉の間に向けていた目を幹に移したら、そこにはコシロシタバがいました。この蛾も里山文化が生み出した雑木林で見られる蛾ですが、里山文化の衰退とともに数を減らし、今では、群馬県で絶滅危惧Ⅰ類、宮城県で絶滅危惧Ⅱ類、茨城県、新潟県、長野県、大阪府、兵庫県、宮崎県で準絶滅危惧種に指定されています。

今日のことば

小さきは 小さく咲かん 小さくも 小さきままに 神を讃えて