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フィールド日記

2018.05.01

コツボゴケ

 職員室前の庭にコツボゴケが大きな群落をつくっています。都市部の庭や公園にも普通に見られますが、透明感のある鮮やかな緑色の葉が美しいコケです。

 花のように見えるものは雄花盤といい、造精器などが集まりカップ状の形をつくっています。ここに雨などで水がたまると、下の写真のように精子を含む細胞のかたまりが放出されます。さらに雨粒があたってしぶきが飛び、運よく雌植物の卵細胞まで届くと、受精して胞子体がつくられます。非常に確率が低そうな方法ですが、まわりには胞子体をつけた個体も多くみられることから、それなりにうまくいく方法のようです。