フィールド日記
2019.10.25
オオカマキリ
共生の森でオオカマキリを見つけました。名前の通り、日本最大のカマキリです。よく似た種にチョウセンカマキリがいますが、胸の色によって見分けることができます。カマキリの目には瞳のような黒い点が見えます。こちらが動くと、黒い点も一緒に動き、常に目があっているように思えます。しかし、この黒い部分は「偽瞳孔」と呼ばれ、カマキリの意思で動かしているわけではなく、眼の構造と光の性質により常に観察者の向きが黒く見えています。
2019.10.22
ツルニンジン
校舎裏の斜面にツルニンジンが咲いていました。キキョウ科のつる植物で、根が太く高麗人参(オタネニンジン)に似ていることからツルニンジンと呼ばれています。若芽や根は食用とすることができるそうです。
2019.10.18
ベニシジミ
ススキ野原でベニシジミを見つけました。ヒヨドリバナの蜜を吸っているようです。平地から山地の草原や都市部の草地など、広く普通に見られます。名前の通り橙赤色のきれいな蝶です。英語でもsmall copper(小さい銅)と、翅の色に由来する名前で呼ばれています。
2019.10.15
シソ
駐車場の近くでシソを見つけました。葉を揉むと、シソ独特の香りがします。中国原産の一年草で、食用に栽培されているものが各地に逸出して野生化しています。葉に皴があるものや、赤紫色のもなど様々な品種があります。
2019.10.11
コメナモミ
共生の森周辺にコメナモミが咲いていました。よく似た種にメナモミがありますが、葉や茎の毛の量や長さで区別することができます。花を包む葉である苞(ほう)や花には粘液を出す腺毛が多くあるのが特徴です。
2019.10.08
コカマキリ
ススキ野原でコカマキリを見つけました。名前の通り小柄で、身近なところでよく見られるカマキリです。草の根元など地表を歩き回っていることが多く、樹に上ることは少ないようです。前脚の内側に黒と白の模様があるのが特徴です。
2019.10.04
オトコエシ
ススキ野原にオトコエシ(男郎花)が咲いていました。秋の七草であるオミナエシ(女郎花)に似ていますが、茎はより太く、葉も大きいことからオトコとつけたと言われています。漢名(中国での名前)を敗醤といい、生け花にすると醤油の腐ったような臭いが水に残ることが由来と言われています。
2019.10.01
ヒヨドリバナ
ススキ野原にヒヨドリバナが群生しています。一般にヒヨドリの鳴くころに咲くことが名前の由来と言われていますが、乾燥した花がらを火おこしの材料としたことから火取花と呼ばれ、それがヒヨドリバナになったという説もあります。
2019.09.29
9月の野鳥の調査
日本野鳥の会東富士副代表の滝道雄先生が9月の不二聖心の野鳥について調査をしてくださいました。調査の報告書が届きましたので、掲載いたします。
9月度の調査で確認された野鳥は下記の通りです。
1.ヒヨドリ 15羽
2.メジロ 7羽
3.キジバト 4羽
4.イカル 25羽
5.ツバメ 5羽
6.ヤマガラ 3羽
7.ハシブトガラス 15羽
8.ハシボソガラス 1羽
9.シジュウカラ 16羽
10.アオゲラ 2羽
11.キセキレイ 2羽
12.トビ 1羽
13.ウグイス 1羽
14.エナガ 4羽
15.コゲラ 2羽
16.イソヒヨドリ 1羽
17.セグロセキレイ 1羽
18.サンコウチョウ 1羽
19.ガビチョウ 1羽
20.ソウシチョウ 3羽
【特記事項】
1.第二オークヒル奥のヒノキ林でサンコウチョウの成鳥メスを確認しました。5月と6月の春の渡りでは毎年確認されていましたが、東南アジアに帰る秋の渡りを確認したのは初めてです。
2.駐車場東側のソメイヨシノの古木から22羽のイカルが次々と飛び出して来ました。その他に一羽だけで行動をするイカルを3カ所で確認しました。繁殖期を終えこれからは群れで行動する姿が見られます。
3.今までも不二聖心女子学院の敷地内でイソヒヨドリは確認されていたが、東名高速道路の橋が校舎に一番近い所でした。今日は本校舎の屋根で鳴くのを確認しました。来年の繁殖期には美しい囀りではあるが終日囀るので耳障りかもしれません。イソヒヨドリは漢字で磯鵯と書きます。本来は磯で生活をし、岩場に巣を作っていますが、工場が多くなりアングルや隙間が出来たので内陸部でも巣作りをする環境ができ生息範囲を広げたものと考えられます。イソヒヨドリはヒタキ科に属すので食性や行動はヒヨドリ科のヒヨドリとは異なります。