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フィールド日記

2019.12.03

カツラ

共生の森で、高校1年生が植栽したカツラが紅葉していました。本来はもう少し標高の高い場所に自生する木ですが、庭や公園などに植栽されることも多いため、身近な樹木といえます。また、落ち葉からクッキーのような甘い香りがするのが特徴です。この日も木のまわりには独特の甘い香りが漂っていました。

2019.12.01

11月の野鳥の調査

日本野鳥の会東富士副代表の滝道雄先生が11月の不二聖心の野鳥について調査をしてくださいました。調査の報告書が届きましたので、掲載いたします。
11月度の調査で確認された野鳥は下記の通りです。

1.ヒヨドリ     41羽
2.メジロ     10羽
3.キジバト     2羽
4.ハシボソガラス    2羽
5.ホオジロ     1羽
6.カワラヒワ       2羽
7.ハシブトガラス 12羽
8.カケス     2羽
9.シジュウカラ   4羽
10.アオゲラ    3羽
11.アオジ     3羽
12.トビ      1羽
13.ウグイス     4羽
14.エナガ     4羽
15.コゲラ     1羽
16.ジョウビタキ   2羽
17.ノスリ      2羽
18.ツグミ      2羽
19.シメ      3羽
20.シロハラ     1羽
21.ルリビタキ     5羽
22.ガビチョウ     2羽
23.ソウシチョウ    1羽

【特記事項】

1.冬鳥のシメ、シロハラが今季初めて観察された。また姿は確認できなかったが、漂鳥のルリビタキが3カ所で「ヒッヒ ヒッヒ」「カッカ カッカ」という声を出していた。
2.猛禽類のノスリがススキ野原でヒノキの頂上に止まっていたので観察していると、約150m先にいたバッタの仲間を捕食した。ノスリは錐体細胞の個数が人間の約6倍有るので、人間では確認できない遠くのバッタを探すことが出来る。
3.駐車場奥に大きな四溝柿(渋柿)が数本有り、色づいた実が鈴なりになっている。四溝柿は熟すと甘くなるのでヒヨドリやツグミ、メジロ、スズメ、ムクドリなどが好んで食べる。数百個なっている柿の実も前述の野鳥が群れで食べに来ると一週間くらいで無くなってしまう。毎年たくさんの実をつけてくれる柿の木は野鳥にとっては有難い木だ。

2019.11.29

ベニバナボロギク

裏道にベニバナボロギクが咲いていました。アフリカ原産の帰化植物で、伐採跡地などにいち早く侵入するパイオニア植物として知られています。花は筒状花のみで目立ちませんが、よく見ると雌しべの先端が2つに分かれて、くるりと巻いているのがわかります。全体的に水分が多く柔らかい印象で、若芽は食用になるそうです。

2019.11.26

イヌホオズキ

裏道にイヌホオズキが咲いていました。道端や畑などでよく見られます。花は8月頃から見られますが、寒さに強いらしく11月になっても開花している個体もあります。オオイヌホオズキやアメリカイヌホオズキなどの近縁種との見分けが難しいですが、果実の中に種子のほかに球状顆粒を含むかどうかで見分けることができます。この個体は球状顆粒を含んでいなかったためイヌホオズキとわかります。

2019.11.22

ヤブムラサキ

共生の森の近くでヤブムラサキの果実を見つけました。同じ仲間のムラサキシキブと同様に果実は美しい紫色ですが、全体に星状毛が多いのが特徴です。ムラサキシキブはしばしば植栽されるため街中でもよく見られますが、ヤブムラサキはあまり植栽されず、山野で見ることが多いように感じます。

2019.11.19

ヒイラギ

キャンプ場の近くでヒイラギが咲いています。若木の葉には触れると痛いトゲがあり、古語でひりひり痛むことを表す「ひひらく」がヒイラギに変化したと言われています。しかし成木になるとトゲはなくなります。この個体も一部の枝を除きトゲはありません。

2019.11.15

アカホシテントウ

キャンプ場の近くでアカホシテントウを見つけました。透明感のある赤い模様が美しいテントウムシです。テントウムシはアブラムシを食べることがよく知られていますが、アカホシテントウはカイガラムシを食べています。カイガラムシも果樹につく害虫ですので、カイガラムシを食べるアカホシテントウは益虫と言えます。

2019.11.12

ノコンギク

ススキ野原でノコンギクが咲いています。林道や河原など身近な場所で普通に見られる野菊の代表です。名前の通り淡い紺色をしていますが、花の色には変異があり、不二聖心で見られるものは白に近いものも多いように感じます。

2019.11.08

クモヘリカメムシ

裏道で細長い緑色のカメムシを見つけました。クモヘリカメムシというようです。アマチャヅルの葉の上で見つけましたが、本来はイネ科の植物の汁を吸って生きているようです。稲の穂を加害することから重要な害虫とされています。

2019.11.05

チャノキ

校内でお茶の花が咲いています。茶畑で栽培されるほか、逸出したものが各地の樹林内で見られます。茶畑では通常1mほどに刈り込まれていますが、樹林内で自然に育ったものは2mを超えるほどに大きく成長し、茶畑のものとは印象が異なります。不二聖心では第一オークヒルから第二オークヒルの間の道に大きな株があり、たくさんの花をつけています。