フィールド日記
2011.04.19
不二聖心の道とサワガニ
平成23年4月19日 火曜日
中学3年生は、今日の国語の授業で、4月17日の朝日新聞の「ひととき」の欄に掲載された文章を読みました。
次のような文章です。
育児休暇中の現在、ほぼ毎日、家事が終わってからの午前中は9カ月の息子との30分~40分の散歩タイム。
息子は家の中より外の方が機嫌がいい。5カ月になるころからの日課だ。
鳥のさえずりを聞きながら、草花や木々の葉や花を眺め、のんびりと散歩する時間はとても幸せだ。
この地に住んで11年だが、初めて発見することも多い。(中略)
気持ちよさに息子が寝入ってしまうことも多い。その時は、いろんなことに思いをはせる私の時間。
最近は、震災で被災された方々のことを思い続けていた。
こんなすてきな自然や景色、愛する土地、愛する方を失われた方々の悲しみは計り知れない。
今の自分の生活に感謝の気持ちを忘れずに、東北の皆さんのことを思うしかできない。
同じ空の下でつながっている自分にできることを考えながら、願いながら今日も散歩に出かけた。
一日も早く東北の皆さんに笑顔と元気が戻りますように。 (小学校教諭39歳)
身近な風景の「当たり前」の奥にあるものを探すことがとても大切なことのように思います。
不二聖心にも、いろいろなことに思いをめぐらせながら歩くのにふさわしい道がたくさんあります。
そしてそこには数多くの生き物との出会いがあります。
下の写真は林道で出会ったサワガニの夫婦の写真です。オスはハサミの大きさが左右で違いますから
一目でわかります。メスを守ろうと巣の入り口で身構えるオスの姿です。
ここにもかけがえのない生命の営みがあります。