フィールド日記

2013.11.29

ツチグリ

5年連続で不二聖心では春先に発生を確認してきたツチグリを今日、校舎の裏で見つけました。発生時期が変わったことは、何らかの気象現象の変化を示唆しているのかもしれません。
ツチグリの学名のAstraeus hygrometricsは「星形の湿度計」という意味です。外皮が裂けて開いた状態がまさに星形をしているのが、写真からもわかります。



今日のことば

神を信じる者は、あの救いの時のことを忘れない。
                         井口貴志


2013.11.27

イロハモミジの紅葉  ヒヨドリ

1枚目の写真は昨日の朝、中学のクロークルームの近くで撮った写真です。窓にイロハモミジの葉が何枚もはりつき、週末の嵐のすさまじさを物語っていました。


不二聖心は紅葉の盛りを迎えています。2枚目の写真は中3の教室から見える紅葉の写真です。


3枚目の写真はヒヨドリの夫婦の写真です。紅葉の美しい静かな朝にヒヨドリの声だけが響き渡っていました。



今日のことば

日本でも、アメリカのあとを追いかけ、模倣してきた効率化の波によって、「一つのことを大事に集中してする」という概念がないがしろにされるのが心配だ。ティックナッハトンという僧の言葉「歩くときは歩くことに、みかんの皮をむくときはそのことに集中しよう」を思い出したりする。
                                       海原純子

2013.11.25

クマツヅラ科の植物 ランタナ・クサギ

正門にランタナの花が咲いています。

しばらく坂を上るとクサギの実が見られます。

ランタナとクサギは全く違う姿の植物ですが、これらは両方ともクマツヅラ科に属しています。
クマツヅラ科の特徴の特徴は以下の通りです。

1葉は対生、または輪生し、托葉はない。
2花はふつう両性で、がくは合着して宿存する。
3花冠は合弁で、雄しべは花冠の筒の内部に着生し、雌しべは2心皮性。
4子房は上位、子房の室数は一般に4室だが、シソ科のような完全な分果をつくらない。
5花柱は頂生する。

分類学を学ぶと、うわべだけでなく物をしっかり見つめる目が養われます。

今日のことば

危機的状況にあっても、人間は考え抜くことで強くなる。      ハンナ・アーレント

2013.11.24

イソギク

正門のイソギクが咲き始めました。この花を見るとしみじみと冬の訪れを感じます。
イソギクは、本来は海岸に生える植物です。この花の祖先であるイワインチンやオオイワインチンは高山でしか見ることができません。なぜ海岸の植物の祖先が高山に生えているのでしょうか。それは、氷期に生息域を海岸まで広げたイワインチンやオオイワインチンが氷期の終わりとともに高山へと後退し、その時に取り残されたものがイソギクへと種分化したからです。不二聖心の正門に咲く可憐な花は地球の歴史の語り部でもあるのです。  

今日のことば

日常をきらきらさせてほしい。
そういうことができたら、私の役目が果たせているかな。
当たり前のいつもの出来事が特別に見える魔法を、私の歌でかけられたら。
                                                                                             松任谷由美

2013.11.22

サルとヤブムラサキ

ここのところ校内でサルを見かける回数が増えているように思います。今朝は聖心橋のところで3頭見かけました。

2枚目の写真は、サルが食べていた枝葉の写真です。確認してみたところ、サルが食べていたのはヤブムラサキでした。サルが好む植物の中にヤブムラサキが含まれていることを初めて知りました。不二聖心のフィールドはヤブムラサキの宝庫ですので、サルにとっては願ってもない環境なのかもしれません。


今日のことば

ここ一番良い演奏ができたからこれで悔いなし私の青春       
葱刻み浮かべた水面(みなも)温かく家族思わず笑顔ほころぶ   
星の影淡く冷たい冬の夜白い吐息は空にとけゆく 

2013.11.20

アカネの実

裏道の草地でアカネの実がなっているのを見つけました。アカネは根が赤いのでアカネ(赤根)といい、根に含まれているアリザリンを利用して上代から染料が作られてきました。「茜(あかね)」は紫にかかる枕詞にも用いられていますが、美しい実を見ていると根だけではなく実も枕詞の由来に関係しているのではと思えてきます。

今日のことば

あかねさす紫野行き標野行き野守は見ずや君が袖振る     額田王

2013.11.18

タマアジサイ

裏道の沢のタマアジサイの写真を撮りました。北駿ではタマアジサイのことをサーフサギと呼ぶことがあります。これは「沢塞ぎ」の意味で、タマアジサイが沢をふさぐようにして生えることが多いことを表しています。不二聖心でもまさに沢の中にタマアジサイが自生しており、タマアジサイの特徴をよく理解することができます。



今日のことば

読書をしているあいだ、わたしたちはそこにいながら、どこにもいない。
言葉が拓く地平に放たれて、歩き、立ち止まり、走り出し、また歩く。
有限のページの間に無限の空間が覗いている。
                              港千尋

2013.11.14

球技大会  ツワブキ

今日は球技大会が行われました。最後までもつれにもつれる試合も多く、躍動する選手の動きと響き渡る歓声に心が高揚する時間を過ごしました。


校舎の裏ではツワブキの花の静かな姿を見ることができました。生徒たちの生き生きとした「動」と自然の生み出す豊かな「静」の両方を今日の不二聖心では味わうことができました。



今日のことば

宇宙から見れば人類の滅亡は、小さな惑星にできた化学物質の泡が消えるだけのこと。でも、孫たちに未来があるかどうか、私は憂う。             スティーブン・ホーキング

2013.11.12

アラゲキクラゲ

「共生の森」でアラゲキクラゲが見つかりました。アラゲキクラゲは、さまざまな料理に用いることのできる食べられるキノコです。今日の裾野市は朝7度まで気温が下がりました。日中も気温は上がらず暖房が必要なほどでした。アラゲキクラゲの中華スープを飲んで温まりたいような一日でした。


今日のことば

宇宙がどのようにして始まったかを解明したいという私の望みは、ほぼ達成することができたと思います。しかし、まだ、宇宙がなぜ始まったのかという答えを私は見出していません。
                                           ホーキング

2013.11.10

ナツグミの実

「共生の森」のナツグミが、たった一つだけ実をつけました。ナツグミは鹿が好まない植物であるために電気柵を設ける以前から元気よく成長を続けていました。さらにナツグミは根粒菌の力を借りて自らの成長を速める工夫もしています。ナツグミの持っている特質が生かされて実った美しい赤い実です。

今日のことば

高校3年生の短歌より

はりつめる空気の鈴がりんと鳴るみかんが熟れる季節の訪れ    
お父さん半沢のまねしてるけど全然似てないやめてほしい     
六年もつれ添ってきた相棒と最後の舞台有終の美        
体育のエアロビクスで筋肉痛次の日に来たまだまだ若い     
太陽の光を浴びてきらきらと光る緑茶は不二の宝         
窓からの一年変わらぬ景色から色彩だけがゆっくり抜ける

2013.11.09

イイギリの木へのコウモリガの食害

「共生の森」のイイギリの幹にコウモリガの食害のあとが見つかりました。盛り上がっているのは幹の内部を食べているコウモリガの幼虫の糞と木屑です。コウモリガは広食性であるため被害が拡大する可能性も高く樹木の害虫として恐れられています。


不二聖心でのフィールドではコウモリガの成虫も確認されています。コウモリのようにとまるところから蝙蝠蛾と名づけられました。



今日のことば

本当の喜びにむせび泣きたいのならば 今の苦しみに笑って耐えよ 友よ明日泣け

2013.11.05

ウラナミシジミ

マメ科の植物に卵を産むことで知られるウラナミシジミが「共生の森」の近くにたくさん来ていました。マメ科の植物の中には人間によって栽培されているものも多く、農業の変遷とウラナミシジミの分布の変化は分かちがたく結びついていると言われます。翅についている尾状突起を触角に見せることで攻撃されても致命傷を負わないように擬態していると考えられています。翅の模様は目玉に似せているということです。




今日のことば

無理にプラスに考える必要もなければ、奇跡を信じることもない。あるがままでいいのです。

                                      帯津良一

2013.11.02

オオスズメバチとヤマトシジミ

オオスズメバチが瀕死の状態で横になっているのを見つけました。どうやら働きバチとしての仕事を成し遂げ一生の終わりの時を迎えているようです。今日は秋のつどいの準備をしている時に、別の場所でも同じようなスズメバチの姿を生徒と一緒に観察しました。


「共生の森」では元気に吸蜜するヤマトシジミをたくさん見かけました。オオスズメバチのような暴れん坊が意外に早く生命力を失い、弱々しく見えるヤマトシジミが意外に活動的であり続けることを不思議に思いますが、大より小が予想外にたくましいという例は自然界に多いような気がします。



今日のことば

人間はみんな、生きることが下手だ。
どんなに幸せに生きている人でも、どこかしら下手くそだ。生きることに上達する人もいない。生まれてから死ぬまで、誰もがみんな下手で下手で下手で、下手なまんまで生きてゆくのだ。
                                      宮部みゆき

2013.11.01

ヒヨドリジョウゴとマルバノホロシ

「共生の森」の周辺でヒヨドリジョウゴとマルバノホロシの実を見ることができます。同じナス科で実の形も色もよく似ていますが、ヒヨドリジョウゴはごく普通に見られる種でマルバノホロシは複数の県で絶滅危惧種に指定される希少種となっています。

こちらがヒヨドリジョウゴの実です。ヒヨドリが好きだからヒヨドリジョウゴと名付けられたという説がありますが、今朝もよく鳴いていたヒヨドリが関心を示す様子はありませんでした。


こちらがマルバノホロシです。



今日のことば

生きる意味を納得する言語を、現代は必死に探しているように思います。それは混乱していた戦後よりも、もっと激しい気がします。
                                       園田善昭


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