フィールド日記

2013.12.27

イロハモミジの紅葉とカラフルなアリグモ

高1松組横の中庭でアリグモの巣を見つけました。アリグモはアリに擬態するクモで黒色の個体が多いのですが、今回見つけたアリグモはなかなかカラフルでした。これでは擬態の意味が薄れるのではと心配になります。



高1梅組の中庭ではイロハモミジの稚樹が紅葉しているのを見つけました。周囲にモミジの木はありませんから建物を越えて飛んできたものと思われます。イロハモミジの葉はプロペラ状になっていて風によく舞う形をしています。



今日のことば

キリストが百度、千度生まるるとも、
汝の心に生まれざれば、
何の益かあらん。

2013.12.25

聖母子像とクリスマスカラーの万両

今朝の気温は氷点下を記録し、牧草地一面に霜がおりていました。草刈りを終えた牧草地から見える富士山は格別の美しさでした。


第一牧草地から第二牧草地に向かう途中に立つ聖母子像にクリスマスカラーの万両が彩りをそえていました。


静かなクリスマスの朝でした。


今日のことば

冨士の冴え祈りの心諭しけり    西山民雄

2013.12.23

東名高速の下のオナシガワゲラ


裏道の東名高速道路下のトンネルのガードレールにオナシカワゲラがとまっていました。どうやらガードレールに付着した苔を食べているようです。


オナシカワゲラの幼虫は水中に生息して落ち葉を食べます。


秋に落ちた葉は冬の時期に腐って食べやすくなるので落葉食の生き物はこの時期に大きく成長します。一見生き物の気配が乏しくなるように思える冬ですが、冬期に最も活動的になる生き物もいるということです。


今日のことば

だれかの情熱に触れると、なぜかひとは幸せを感じる。     三浦しをん

2013.12.19

バラ科キイチゴ属フユイチゴ

不二聖心の林道や林の縁にはバラ科キイチゴ属のフユイチゴがたくさん生えています。場所によっては斜面全体がフユイチゴで覆われているところもあります。近隣の山林と比較しても不二聖心ほどフユイチゴがたくさん見られる環境は少ないのではないでしょうか。
今年もそのフユイチゴがたくさんの実をつけました。この実を赤ワインと一緒に煮て少し砂糖を加えると美味しいジャムができます。

今日のことば

凡庸な教師はただしゃべる。よい教師は説明する。すぐれた教師は自らやってみせる。そして、偉大な教師は心に火をつける。
                               ウィリアム・アーサー・ワード

2013.12.16

キイロホソガガンボとヒメワラビ

裏道の沢沿いに生えるヒメワラビにキイロホソガガンボがとまっていました。写真がボケているのは裏道の暗い場所で撮ったからです。光の届きにくい場所ですから気温も低く、よくこのような場所で冬場に生活しているものだと感心しました。双翅目の昆虫の中には、なぜか寒さに強い種が多いのが不思議です。
ガガンボ類は双翅目の中でも識別の難しいグループですが、キイロホソガガンボは特徴的なトラ模様のおかげで、一目でキイロホソガガンボとわかります。キイロホソガガンボの幼虫は植物の根を食べるので害虫扱いされることもあります。家庭菜園などをしている人は、このトラ模様をよく覚えておいて、用心しておくのをいいかもしれません。


今日のことば

人間には二つの型があって、生命の機械論が実証された時代がもし来たと仮定して、それで生命の神秘が消えたと思う人と、物質の神秘が増したと考える人とがある。そして科学の仕上げ仕事は前者の人によってもできるであろうが、本当に新しい科学の分野を拓く人は後者の型ではなかろうか。

                                       中谷宇吉郎

2013.12.14

竹林の整備  山中湖には竹がない

山中湖村で環境事業に携わる方が不二聖心の竹林に密生している竹を伐り出して有効理由してくださることになりました。なぜ山中湖の方がわざわざ裾野市までいらっしゃるのかと思うかもしれませんが、何と山中湖には竹がないのだそうです。正月の門松にも松は使わないと聞きました。竹の繁茂する様子を毎日目にしている身としては信じがたい事実です。

おかげさまで不二聖心の竹林の整備が進み、理想的な間隔が、一部の区域ではありますが、保たれるようになりました。
         

今日のことば

光る地面に竹が生え
青竹が生え
地下には竹の根が生え
根がしだいにほそらみ
根の先より繊毛が生え
かすかにけぶる繊毛が生え
かすかにふるえ。

かたき地面に竹が生え
地上にするどく竹が生え
まっしぐらに竹が生え
凍れる節節りんりんと
青空のもとに竹が生え
竹 竹 竹が生え。

       萩原朔太郎

2013.12.12

ヒイラギの花  クリスマス奉仕

すすき野原を歩いていて甘い香りに思わず足をとめました。振り返ってみるとそこにはヒイラギの花が咲いていました。金木犀にも負けないほどの芳香ですが、実はこの両者、ともにモクセイ科に属しています。待降節にヒイラギの香りを味わえたことをうれしく思いました。

今日はクリスマス奉仕の日でした。写真はさくら学園で電飾のコードを使って「Merry Christmas」を作ろうと一心不乱に努力する生徒の姿です。食堂全体を約2時間かけて装飾しましたが、利用者の方にも「きれいだねー」と言っていただくことができました。

今日のことば

人間バタバタして過ごしていると
何の声もきこえなくなる
風の声
石の声
木の声
川の声
大地の声
地球の声
星星の声
みんな声を出して
呼びかけているのに
何の声も耳に届かず
ただカサカサと生きている
そういう
淋しさ
虚しさを
ほと感じませんか

                  坂村真民

2013.12.10

山茶花とクロキノコバエとヒラタケシキスイ

「共生の森」の近くの八重の山茶花が美しい花を咲かせています。山茶花を見ると長塚節の「山茶花のわびしき花よ人われも生きの限りは思ひ嘆かむ」という歌を思い出します。

画像の白い「わびしき花」に一つ黒い点が見えます。これはクロバネキノコバエ科 Sciaridae の一種です。

画像からはわかりませんが花の中にはヒラタケシキスイと思われる虫も潜んでいました。

写真に撮ることはできませんでしたが実はスズメバチも訪花していたのです。山茶花に集まる生き物たちの賑わいを知ったら長塚節はまた別の味わいの歌を詠んだかもしれません。

今日のことば

悔しくて苦しくて
がんばってもどうしようもない時も
きみを思い出すよ
10000回だめで へとへとになっても
10001回目は 何か かわるかもしれない
            ドリームズ・カム・トゥルー

2013.12.08

世界農業遺産 茶草場農法

今年も残すところあと僅かとなり、一年を振り返る機会も増えてきました。
生物多様性に関係する日本の今年のニュースで注目されたものの一つに、静岡の茶草場農法の世界農業遺産登録のニュースがありました。この茶草場農法が不二聖心内の不二農園で実践されています。今年も12月に入ってすすき野原のススキは、ほぼすべて刈り取られ、今後、茶畑の肥料などに利用されていきます。

ススキが刈り取られることですすき野原は荒れ地となることから守られ、貴重な動植物が生息する生態系が維持されていきます。ススキ野原に生えるクヌギの木にはクヌギエダイガタマバチが虫こぶを作っていました。これもクヌギの木が元気であることの証です。

今日のことば

世界農業遺産は、生物多様性を守るための制度だが、ただ貴重な植物を守ればそれでよいという話ではない。評価されているのは、単なる生物多様性だけではなく、良いお茶づくりにひたむきに励んできた“静岡県の茶農家の誇り”である。そして、世界が注目する「静岡の茶草場農法」を次世代に残すために期待されることは、おいしいお茶を作る茶生産が未来に向けて発展し続けていくこと。世界農業遺産としての誇りを持ち、“おいしいお茶を作ることによって、人も生きものも幸せになる”、そんな「静岡県のお茶」を世界の未来に向けて発信していきたい。
                             掛川観光協会のホームページより

2013.12.06

イロハモミジの紅葉

岩下清周氏がかつて京都から取り寄せたと言われるイロハモミジが紅葉の盛りを迎えています。不二聖心の校内のあちらこちらで美しい紅葉を楽しむことができますが、最も美しいのは裏の駐車場の斜面のイロハモミジの紅葉でしょう。斜面は土壌が動いて裸地ができやすくイロハモミジが分布を広げるのにも都合がよいと言われます。京都出身の親と不二聖心育ちの子供がその美しさを競い合っています。


今日のことば

愛鷹の襞のもみぢのつばらかに見ゆる沼津の秋日和かな   若山牧水

2013.12.04

秋の「ははそ」の黄葉

「紅葉」を古くはよく「黄葉」と書きました。野の樹木のかなりの割合を占めるブナ科の落葉樹は秋になると赤ではなく黄色に葉が変色したからです。クヌギやコナラなどのブナ科の落葉樹は「ははそ(柞)」と呼ばれて広く上代の人々に親しまれ、その深い関わりは「ははそはの(柞葉の)」という枕詞が生まれることにもつながりました。不二聖心の雑木林もまさに「黄葉」の季節を迎えています。

今日のことば

子に告げぬ哀しみもあらむを柞葉の母清やかに老い給ひけり  皇后陛下御歌

2013.12.02

ニホンザル  今朝の富士山

坂道の途中でまたサルに出くわしました。


聖心橋の金網の外側をサルは悠々と歩いていきます。東名高速を走っている車に乗る人たちはこんな近くにサルがいるとは夢にも思わないことでしょう。

富士山も実にきれいでした。雪が降ってからますます宝永火口がくっくり見えるようになりました。宝永の大噴火が私たちに伝えるメッセージを時折、思い起こしたいものです。


 今日のことば

 平成二十四年八月十七日の岳麓新聞に「御殿場市 富士山文化遺産向け パンフなどを制作」という記事が載りました。続く十八日には「富士山の生物特別展を開催 裾野市」という記事が載り、そこには「富士山世界文化遺産登録に向けた動きが加速する中で、市民に富士山や山麓に広がる自然への理解を深めてもらうことが狙い。」とありました。これらの記事を読むと世界遺産の登録に向けて機運が高まりつつあることを感じます。このような流れの中にあって、みくりやに住む皆さんにぜひ思い出してほしい本があります。それは新田次郎の『怒る富士』です。文春文庫の裏表紙には、この作品のあらすじが次のように書かれています。「富士山噴火によって被害を受けた農民を救うべく奮闘する関東郡代伊奈忠順。だが幕府内の政争の前に、彼の努力もむなしく、農民達は次々に飢えていく。ついに忠順は決心する。たとえこの身がどうなろうと幕府米五千俵を秘かに農民に与えようと。」ここにあるように、物語の主人公は伊奈忠順で、その無私の精神は読む者に魂を揺さぶる感動を与えます。しかし、この物語の主人公は一人ではありません。この本は、宝永の大噴火が駿東郡五十九カ村の民にどれだけの言語に絶する苦難を与えたかを生々しく教えてくれます。その苦難と闘った駿東郡五十九カ村の民こそがこの物語のもう一方の主人公です。
 被災して以来、被災地から幕府へと毎年出されていた救済の嘆願文書が正徳三年から五年までの三年間、皆無となります。これは大きな歴史の謎です。その理由についての新田次郎の推論をぜひ本書を読んで確かめてください。三百年の昔の、みくりやの民に対する尊崇の念が湧きあがらずにはいられないと思います。
 富士山の世界遺産としての価値を論ずる視点はさまざまですが、そこに「人間の限界を超えた苦難を乗り越えた人々の歴史に深く関わる山」という視点を含めることを忘れてはならないと強く思います。    蒔苗博道

2013.12.01

クコの実とクコハフクレフシ(虫えい)

駐車場の奥にあるクコはなかなか実をつけませんでしたが、今年ようやく結実を確認することができました。


葉には虫こぶ(クコハフクレフシ)もできていました。


虫こぶを拡大すると細かい粒子のようなものを見ることができます。


今日のことば

「オレが今マリオなんだよ」島に来て子はゲーム機に触れなくなりぬ   俵万智

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