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フィールド日記

2019年07月

2019.07.31

7月の野鳥の調査

日本野鳥の会東富士副代表の滝道雄先生が7月の不二聖心の野鳥について調査をしてくださいました。調査の報告書が届きましたので、掲載いたします。
7月度の調査で確認された野鳥は下記の通りです。

1.キジバト      2羽
2.ヒヨドリ      9羽
3.ハシブトガラス   5羽
4.ウグイス      6羽
5.シジュウカラ      2羽
6.メジロ      3羽
7.ハシボソガラス    8羽
8.ツバメ      8羽
9.ホオジロ               3羽
10.アオゲラ            1羽
11.キビタキ            1羽
12.ヤマガラ            1羽
13.トビ                 1羽
14.カワラヒワ          1羽
15.エナガ              1羽
16.オオルリ    1羽
17.キセキレイ   3羽
18.コジュケイ         1羽
19.ガビチョウ          3羽

【特記事項】
1.不二聖心で7月下旬にオオルリの囀りが聞かれるのは珍しい。6月には巣立ちをし南に向けて移動をしている時期です。外敵などに襲われて最初の繁殖に失敗した親鳥が、2度目の繁殖行動をしたので巣立ちが遅れた事も考えられる。
2.キビタキは7月中旬まで盛んに囀っていたが下旬には聞かれなくなった。
3.ヤマユリが開花し、周辺に良い香りを漂わせている。

2019.07.30

タケニグサ

共生の森でタケニグサが咲いています。大型で、草姿が竹に似ていることが和名の由来です。花期も終わりに近づき、下のほうの果実は大きくふくらんできています。秋には乾燥した果実が風に揺られてカサカサと音を立てることから、ささやきぐさとも呼ばれています。

花は1本の雌しべと多数の雄しべからなります。花弁はなく、白いがくも開花と同時に脱落します。

2019.07.26

アラゲハンゴウソウ

オークヒルでアラゲハンゴンソウが咲いています。北アメリカ原産の帰化植物です。近縁で同じく帰化植物のオオハンゴンソウは、生態系に被害を及ぼす可能性のある特定外来生物に指定されており、法律により栽培等が禁止されています。本種は特定外来生物には指定されていませんが、同属の帰化植物ですので生態系への影響が心配されています。不二聖心のオークヒルでは数年前に比べて数は減っている印象があります。

2019.07.23

オオセンチコガネ

ススキ野原でオオセンチコガネを見つけました。動物の糞を餌としており、シカなどの動物が多く生息する不二聖心ではよく見られます。とてもきれいな金属光沢をもっており、色は地域によって変異があります。近縁のセンチコガネとはよく似ていますが、頭部の形で見分けることができます。

2019.07.19

ミツバ

キャンプ場近くの藪にミツバが咲いていました。名前の通り葉が三つに分かれているのが特徴です。栽培品は野菜としてスーパーなどで一年中手に入れることができますが、野生のものはより大型で香りが強いと言われています。

2019.07.16

ナカジロサビカミキリ

共生の森でナカジロサビカミキリを見つけました。名前の通り、翅の中ほどに白い帯がある1cmほどの小さなカミキリムシです。成虫は広葉樹の枯れ枝に集まり樹皮を食べるそうです。この個体はコナラの葉にいました。

2019.07.12

イヌゴマ

ススキ野原にイヌゴマが咲いていました。シソ科の多年草です。イヌゴマのように名前にイヌがつく植物は多くあります。ほとんどの場合、他に有用な植物があり、それに姿かたちが似ているが役に立たないという場合にイヌがつくようです。本種は、果実が食用のゴマに似ているが、食用にならないということを示しています。

2019.07.09

コクラン

共生の森の近くの林でコクランを見つけました。名前の通り、黒い花を咲かせるランの仲間です。

花はランの仲間らしいユニークな形をしています。ランの花はおしべとめしべが一体となったずい柱をもっています。下の写真ではずい柱の先端に黄色い花粉塊が見られます。

2019.07.05

ナナフシモドキ

校内のクヌギ林でナナフシモドキ(ナナフシ)を見つけました。ユニークな細い体で木の枝に擬態し、天敵に襲われないようにしていると考えられます。一方で、近年、鳥に食べられたナナフシモドキの卵は、消化されずに糞とともに排出され、孵化することが確認されています。ナナフシモドキは鳥に食べられないように擬態をしつつ、食べられてもなお、体内の卵を鳥に運んでもらい、分布域を広げている可能性があります。

2019.07.02

シオデ

駐車場から校舎へ向かう道の斜面にシオデが咲いていました。つる植物で、巻きひげで他の植物にからみつきながら成長します。花は球形に咲き、花弁が反り返ることが特徴です。山菜の王と呼ばれ、若芽を摘んで食用とします。