フィールド日記

2019年08月

2019.08.30

ナンバンギセル

今年もススキ野原でナンバンギセルが咲いています。葉緑体をもたず、根でススキなどに寄生して生きています。宿主であるススキが生える草原が減少していることに伴って、数を減らしていると言われています。不二聖心のススキ野原は茶草場として利用されており、毎年草刈りが行われることで、ナンバンギセルが生育する環境が守られています。

2019.08.27

アカハネナガウンカ

ススキ野原でアカハネナガウンカを見つけました。ススキなどにつき、汁を吸って生きているようです。翅をのぞくと体長4mmほど小さな昆虫ですが、ユニークな顔の持ち主として有名です。

2019.08.26

8月の野鳥の調査

日本野鳥の会東富士副代表の滝道雄先生が8月の不二聖心の野鳥について調査をしてくださいました。調査の報告書が届きましたので、掲載いたします。
8月度の調査で確認された野鳥は下記の通りです。

1.キジバト        1羽
2.ヒヨドリ         10羽
3.ハシブトガラス      11羽
4.ウグイス        6羽
5.シジュウカラ        3羽
6.メジロ         6羽
7.ハシボソガラス       5羽
8.ツバメ         3羽
9.ホオジロ        2羽
10.アオゲラ       2羽
11.ハクセキレイ      3羽
12.ヤマガラ         4羽
13.カッコウ        1羽
14.カワラヒワ       4羽
15.スズメ         6羽
16.キセキレイ      1羽
17.コジュケイ       1羽
18.ガビチョウ       6羽

【特記事項】
1.8月3日に実施された「夏休み子供自然体験教室」の朝、教頭先生がカッコウの囀りを2カ所で確認して下さいました。不二聖心女子学院で確認された鳥類は61種類になりました。カッコウはモズ、ホオジロ、ウグイス、キセキレイ、ハクセキレイ、セグロセキレイなど不二聖心女子学院で繁殖をしている野鳥に托卵します。8月3日に不二聖心女子学院で初めて確認された事から、托卵の為に飛来したのではなく南の国に帰る途中に通過したものと考えられます。
2.ツバメ、カッコウの夏鳥以外の16種類の野鳥は不二聖心女子学院では留鳥に分類されます。

2019.08.23

ツリガネニンジン

校舎裏の斜面にツリガネニンジンが咲き始めていました。名前の通り花は釣鐘形をしています。花をつける枝が数段にわたり輪生することも特徴です。明るい林床や林縁に普通に見られる種ですが、そのような生育地の減少に伴い減っているとも言われています。不二聖心では校舎裏のほかに定期的に草刈りが行われているオークヒルの土手などで見ることができます。

2019.08.20

アキカラマツ

オークヒルにアキカラマツが咲いています。名前にアキとあるように、秋に花を咲かせるカラマツソウの仲間ですが、実際には7月頃から咲き始めています。

花には花弁が無く、がくも開花すると落ちてしまうため、多数のおしべが良く目立ちます。この花の姿がカラマツの葉に似ているためカラマツソウと呼ばれています。

2019.08.16

イヌザンショウ

オークヒルの近くでイヌザンショウが咲いていました。香辛料として利用されるサンショウによく似ていますが、サンショウに比べ香りが良くなく食用には利用されないことからイヌをつけて、イヌザンショウと呼ばれています。また、花期も異なっており、サンショウは春に咲きますが、イヌザンショウは夏に咲きます。

2019.08.13

ツルニガクサ

オークヒル近くのヒノキ林の林縁にツルニガクサが咲いていました。名前にツルとついていますが、つる性ではなく、地下に細長い茎を出すことを示しているようです。また、花の時期に虫こぶをつけていることがよくあります。虫こぶとは昆虫などが寄生し、植物の組織が異常に発達したものです。下の写真に見られる緑色のふくらみは果実ではなく虫こぶで、ツルニガクサにはグンバイムシのなかまが寄生することが知られています。

2019.08.09

イチモンジカメノコハムシ

「共生の森」近くのムラサキシキブの葉の上にイチモンジカメノコハムシの幼虫がいました。食草はムラサキシキブやヤブムラサキなどのムラサキシキブのなかまです。幼虫は脱皮殻や糞を背負うというユニークな特徴があります。脱皮殻や糞を背負うことで天敵から身を隠せるなど、何らかのメリットがあると考えられます。

2019.08.06

ヒメウラナミジャノメ

共生の森にヒメウラナミジャノメがいました。和名のジャノメは蛇の目の意味で、翅の目玉模様がよく目立ちます。幼虫は、ススキなどイネ科の植物を食べています。日本全国でよく見られる種ですが、都市部では減っていると言われています。

2019.08.02

ヒキヨモギ

 ススキ野原でヒキヨモギが咲いていました。ヨモギとつきますが、キク科のヨモギの仲間ではなく、ハマウツボ科に属します。葉緑体をもち、自ら光合成をして養分をつくる一方で、地下では他の植物から養分を奪って生きている半寄生植物です。日当たりの良い草地を好み、環境省による指定はありませんが、多くの自治体で絶滅が心配されている植物です。ススキ野原が茶草場として定期的に草刈りが行われることにより、ヒキヨモギの生育に適する環境が維持されていると考えられます。