フィールド日記

2019年12月

2019.12.31

イノモトソウ

校舎の陰でイノモトソウを見つけました。人家の近くの地上や石垣などに広く見られる種です。和名は井之許草で井戸の近くに生えることが由来です。近縁種にオオバイノモトソウがありますが、葉の中軸に翼があることで区別することができます。


胞子のう群は葉の縁につき、これを包み込むように葉が巻き込んでいます。

2019.12.27

ヒメジャゴケ

校舎裏にヒメジャゴケが生えています。ジャゴケと同様にヘビのうろこのような模様が葉状体の表面に見られます。気温が低くなると無性芽をつけ、葉状体は枯れてしまいます。

下の写真は葉状体の縁に見られる無性芽を拡大したものです。無性芽には耐寒性があり、越冬して春には葉状体となります。また、近くに見られる丸い部分は雌器托で、こちらも春に伸びだし、胞子を飛ばします。

2019.12.24

フモトシダ

職員室裏の植え込みにフモトシダが生えていました。山の麓に生えることが多いことからフモトシダと呼ばれているそうです。葉は単羽状複葉で、葉柄に毛が多いことが特徴です。

胞子のう群は葉脈の先端にあり、カップ状の包膜に覆われています。

2019.12.22

12月の野鳥の調査

日本野鳥の会東富士副代表の滝道雄先生が12月の不二聖心の野鳥について調査をしてくださいました。調査の報告書が届きましたので、掲載いたします。
12月度の調査で確認された野鳥は下記の通りです。

1.キジバト   2羽
2.トビ              2羽
3.ノスリ   2羽
4.コゲラ   3羽
5.アオゲラ   1羽
6.カケス   1羽
7.ハシボソガラス 2羽
8.ハシブトガラス20羽
9.ヤマガラ   1羽
10.シジュウカラ 3羽
11.ヒヨドリ  47羽
12.ウグイス 1羽
13.エナガ   1羽
14.メジロ   6羽
15.ツグミ  48羽
16.ルリビタキ 1羽
17.ジョウビタキ 2羽
18.ハクセキレイ 1羽
19.カワラヒワ 3羽
20.シメ   2羽
21.ホオジロ 2羽
22.アオジ   6羽

【特記事項】
1.ソメイヨシノの古木が有るススキ野原で、ツグミとヒヨドリの群れが飛び交っていた。
2.今年は不二聖心女子学院だけではなく、他の場所でも猛禽類のノスリを見る事が多い。

2019.12.20

スミレモ

駐車場の近くにある大きなクスノキの樹皮にスミレモが着生しています。一見するとオレンジ色のコケ植物のようですが、気生藻と呼ばれる陸上で生育する藻類の仲間です。

顕微鏡で見ると円柱形の細胞の中には緑色の葉緑体のほかにオレンジ色の顆粒を多く含んでいることがわかります。

2019.12.17

トラノオシダ

裏道の石積みでトラノオシダが見られます。山地から市街地まで広く一般に見られる種ですが、人里近くで見ることが多いようです。和名は細長い葉を虎の尾に見立てて名付けられました。


胞子のう群は長楕円形で、細長い包膜につつまれています。

2019.12.13

ノキシノブ

裏道の石積みに着生するノキシノブが胞子のう群をつけていました。ワラビやゼンマイなどのシダらしい形のシダではありませんが、身近な場所で最も普通に見られるシダ植物の1つです。


葉の裏面には丸くて大型の胞子のう群がびっしりついています。胞子のう群の様子はシダ植物を見分けるときの大きなポイントの1つです。

2019.12.10

トキリマメ

駐車場近くの植え込みでトキリマメの果実を見つけました。鮮やかな赤い果皮と光沢のある黒い種子が目立っています。果実が熟しても種子が落ちないことも特徴です。近縁種にタンキリマメがありよく似ていますが、葉の形によって見分けることができます。

2019.12.06

ヤブマメ

ススキ野原で、うずら豆のように黒い斑点模様のある豆を見つけました。ヤブマメの種子です。つる性の一年草で、林縁や草原などで普通に見ることができます。豆の模様は、地面に落ちたときに、鳥などに見つかって食べられないための迷彩的な効果があるのかもしれません。

下は10月に撮影した花の写真です。このような通常の花のほかに、地下には閉鎖花をつけ、地中にも種子をつくります。

2019.12.03

カツラ

共生の森で、高校1年生が植栽したカツラが紅葉していました。本来はもう少し標高の高い場所に自生する木ですが、庭や公園などに植栽されることも多いため、身近な樹木といえます。また、落ち葉からクッキーのような甘い香りがするのが特徴です。この日も木のまわりには独特の甘い香りが漂っていました。