フィールド日記
2017.05.24
ヒメウラナミジャノメ
ススキ野原でヒメウラナミジャノメの写真を撮りました。ジャノメチョウの仲間の中では最もよく不二聖心で見られるチョウです。不二聖心では年3回、発生しているものと思われます。冬になる前に孫の姿までを見ることができるはずです。
2017.05.22
5月の野鳥の調査 サンコウチョウの鳴き声を確認
日本野鳥の会東富士副代表の滝道雄先生が5月20日に不二聖心の野鳥の調査をしてくださいました。
2017.05.21
マルバウツギとツュンベリー
裏道の沢の近くにマルバウツギが咲いています。マルバウツギは、卯月に咲くことから卯の花と名付けられた植物の一種です。5月21日は旧暦では4月26日で、まだ卯月です。ウツギとよく似ていますが、葉の形で識別することができます。リンネの弟子で1775年に長崎の商館医として来日したツュンベリーは箱根の植物を多数、採集調査しスウェーデンに持ち帰りました。その中にはウツギの仲間も多数、含まれていましたが、マルバウツギと名前の付けられた標本にはマルバウツギとウツギの両方が含まれていました。分類学の祖、リンネのお弟子さんもウツギの識別には苦労をしたようです。
2017.05.17
森の健康診断とヤマアカガエル
今日は愛知県の矢作川水系森林ボランティア協議会の方々の御指導のもと森の健康診断が行われました。生徒たちは学校林の中に入って、ヒノキの樹高と幹の太さを計り、木の混み具合が適正であるかどうかを科学的に診断しました。
日本の山林を守ることにつながる「森の健康診断」について体験を通して深く理解する時間となりました。この診断結果をもとに11月には実際に間伐を体験します。
林床には全国各地で絶滅危惧種に指定されているヤマアカガエルがいました。森が健康になることは、ヤマアカガエルなどの希少種を守ることにもつながっていきます。
今日のことば
トキなど目立つ生物は保護するのに、昆虫には目がいかない。しかしトキでもゴキブリでも、種としてのかけがえのなさには変わりはないんです。
丸山宗利
2017.05.07
ナツグミとジャコウアゲハ
共生の森でキビタキの美しい囀りが聞かれる季節になりました。
ナツグミの花が満開となり、むせかえるような芳香を放っています。花を求めてたくさんの虫がやってきていました。
中心に写っているのはジャコウアゲハです。
今日のことば
囀りやひとり住居(ずまい)に箸溜まり 岡本眸
2017.05.04
ゼンマイハバチ
今年の連休は好天に恵まれ、富士山もほぼ毎日姿を見せています。
ゼンマイの若葉がゼンマイハバチに食べられていました。約1時間後に同じ場所を通過したら、葉は1枚も残っていませんでした。このようにして食べつくされたゼンマイは最初から成長し直します。ところが若葉が育つ頃にゼンマイハバチの第二世代に狙われ、また食べ尽くされてしまいます。これはゼンマイハバチの実に巧妙な生存戦略だと言われています。
今日のことば
2017.04.30
新緑のお茶畑とマムシグサ
快晴の空の下、新緑のお茶畑が広がっていました。5月17日には中学生のお茶摘みも予定されています。
お茶畑の周辺に広かる雑木林の林床にたくさんのマムシグサが育っていました。マムシの頭に姿が似ているところからつけられた名前ですが、よく似ているとつくづく思います。
今日のことば
だいじょうぶ
みんな
誰かの
たったひとり
とくべつな人
中島未月
2017.04.20
シジュウカラの抱卵
講堂横の巣箱でシジュウカラが抱卵している様子を19日に確認しました。先週まで産卵の確認ができていませんでしたので、短期間で多数の卵を産んだのかもしれません。
中学校校舎と聖堂の間の中庭でヤマガラが営巣し講堂横でシジュウカラの営巣が確認できたのは、単なる偶然なのかどうか、興味深いところです。
2017.04.15
ヤマガラの営巣日記
中庭の巣箱で抱卵が始まりました。卵の親はシジュウカラだと思っていましたが、卵を抱いていたのはヤマガラでした。
これまで「共生の森」でも講堂横でも巣箱の営巣が確認されたのはシジュウカラでしたので、不二聖心では初めてヤマガラの巣箱での営巣が確認されたことになります。抱卵が始まりましたので、撮影はここまでです。あとは静かに孵化を待ちたいと思います。
今日のことば
ひばりのす
みつけた
まだ たれも知らない
あそこだ
水車小屋のわき
しんりょうしょの赤い屋根のみえる
あのむぎばたけだ
小さいたまごが
五つならんでる
まだ たれにもいわない
木下有爾
2017.04.14
シジュウカラの営巣日記
中庭のシジュウカラの巣箱の卵が3つから5つに増えていました。
早ければ、あと数個で抱卵が始まるかもしれません。
今日のことば
理屈は
いちばん低い真理だ
理屈がなくてもいい位もえよう
八木重吉