フィールド日記
2015.11.23
クスノキの実
11月22日に今年初めてクスノキの実がたくさん落ちているのを確認しました。不二聖心には裾野市では他に例を見ないほどのクスノキの大木が何本も生育しています。その実が落ちると冬が来たことを実感します。クスノキの実の落下は大切な季節の指標と言えるでしょう。21日の読売新聞では気候変動の影響でライチョウが絶滅の危機に瀕しているという記事が出ていました。クスノキの落下の時期が大きく変化することはないか、気候変動との関わりからも注視していきたいものてす。
今日のことば
ライチョウは自然との共存を基本とする日本文化の象徴です。自然保護のシンボルの鳥を、何としても守り抜きたい。
中村浩志
2015.11.16
タンポポとヤマトシジミ
ヤマトシジミがタンポポの花から吸蜜している様子を写真に撮りました。寒さが増してきて、アゲハチョウやヒョウモンチョウなど比較的大型の蝶が次々に姿を消していくなかで、ヤマトシジミやベニシジミなどの小さなシジミチョウの仲間はまだ活動を続けています。小さいからこそ持てる生きる力をシジミチョウは見せてくれます。
今日のことば
病む母の手元に秋の光さし折り紙はもうツルにはなれない 石川初子
2015.11.13
今朝の富士山
今朝の富士山の画像です。この秋、最も白く色づいた富士山となりました。天気は下り坂のようです。さらに白い富士山が来週は見られるかもしれません。
今日のことば
私の絵はまだまだです。もう一つ向こう側に何かある気がします。
挿絵画家・中一弥の100歳の時の言葉
2015.11.11
「共生の森」のレモン
高校1年生が総合学習の時間に「共生の森」の観察をしました。
生徒自ら植菌したクヌギのほだ木からはたくさんのシイタケが発生していました。
7月に植えたレモンの木にはたくさんの実がなっていました。裾野市でも立派にレモンが育つことを知りました。
今日のことば
誰より優れているとか劣っているとか考えるのは、一種のゆるみです。そんな優劣を超えた、いわば優劣のかなたで自分の学習にひたることが大切なのです。
大村はま
2015.11.04
ハラビロカマキリ
校舎の裏でハラビロカマキリが移動している様子を見かけました。その移動の様子はどこかを一途に目指しているようでした。ハラビロカマキリはハリガネムシに寄生されることの多いカマキリです。ハリガネムシに寄生されたカマキリは、水辺を目指すように、ハリガネムシによってコントロールされます。今日のカマキリもハリガネムシに寄生されていたのかもしれません。
今日のことば
世界中にあふれているため息と
君とぼくの甘酸っぱい挫折に捧ぐ
「あと一歩だけ、前に進もう」 スガシカオ
2015.10.25
十三夜の月 ツワブキの花
今日は陰暦では9月13日です。陰暦では7月から9月が秋ですから、いよいよ秋も終わりに近づいてきたことが暦からわかります。空には十三夜の月が出ていました。
秋の深まる季節に私たちの目を楽しませてくれるのがツワブキの花です。不二聖心でも校舎の裏のクスノキの大木の周辺にたくさんのツワブキの花が咲いています。
今日のことば
ひざを抱く少年二人つわの花 坪内稔典
2015.10.16
ヤママユガの産卵
理科の平本政隆教諭がヤママユガの採卵に成功しました。成虫を採集してしばらく様子を見ていたところ今日産卵したそうです。
ヘルマン・ヘッセの「少年の日の思い出」に出てくるのもヤママユガです。
平本教諭の次の目標は孵化だそうです。
今日のことば
ながながと川一筋や雪の原 凡兆
2015.10.12
キチョウ シイタケ
夏の間、元気に飛びまわっていたキチョウがススキにとまってじっとしていました。そろそろ蝶の季節も終わりかもしれません。
昨年、高校1年生が植菌したクヌギの木からシイタケがたくさん出ていました。大雪で倒れたクヌギの木が豊かな恵みをもたらしてくれています。
今日のことば
墓碑銘は森林太郎書は不折石見古刹に落葉ふりそむ 弘津敦子
2015.10.07
間伐材を用いたベンチづくり
富士山の美しい朝でした。
今日は高校1年生が総合学習の時間に間伐材を用いたベンチづくりに挑戦しました。インパクトドリルの使い方の練習から組み立てまで、自分たちの力でベンチを6台作り上げました。
このようにして間伐材を有効利用することで、間伐材の需要が高まり適度な間伐の実施をうながして健康な森を作っていきます。
ベンチづくりの指導をしてくださったNPO法人「土に還る木・森づくりの会」の皆様に心からお礼申し上げます。
今日のことば
たとえ、どのような道を進もうとも、魂の果ては見つからないだろう。それほど魂は深いのだ。
ヘラクレイトス
2015.09.28
スーパームーン ナイト牧草地
今晩は、スーパームーンが見られました。通常より14パーセントほど大きく見える満月です。
スーパームーンを撮るために牧草地に行ったら、動物のかん高い声が聞こえました。あまり耳慣れない声に、はじめは空耳かと思いましたが、次々と声が響き渡り、すぐ近くに動物の気配が感じられました。声の主は鹿でした。秋によく鳴くという鹿の声にスーパームーンを写しながら耳を傾けました。
今日のことば
世の中よ道こそなけれ思い入る山の奥にも鹿ぞ鳴くなる 藤原俊成