フィールド日記

2013.01.19

シナモンの香りのヤブニッケイとクスクダアザミウマの関係



 2013.01.19 Saturday
キャンプ場のヤブニッケイ(クスノキ科)の葉からクスクダアザミウマを採集しました。体長は約2ミリです。クスクダアザミウマはクスノキ科の樹木に発生して木を枯らしてしまうことがあります。ただし、クスクダアザミウマ自身は植物の汁を吸うだけで、樹木に決定的な打撃を与えるわけではありません。クスクダアザミウマが傷をつけることで、もともと樹木の中に存在した炭疽病菌の活動が活発になり炭疽病が木を枯らしてしまうのです。しかし写真からもわかるように不二聖心のヤブニッケイの葉の色は生き生きとしています。これはキャンプ場の土が良いために樹勢に力強さがあり、多少の病原菌はものともしないからだと考えられます。

今日のことば 

 緑を増やして、緑のそばで仕事をしたり、ものを考えたりすることは、人間の心を非常にやわらかくすることだという思想が近年われわれにも根づいてきたと思います。ですから、人類の未来に希望のない発言が最近しばしばありますけれども、地球の緑さえ守ってゆけばわれわれにも未来がある、子孫たちはなんとか生きられるだろうということが、近ごろしきりに思われてならないのです。緑は、すべての基礎です。

司馬遼太郎