フィールド日記

2013.01.04

「ひょんなこと」という言葉はイスノフシアブラムシから生まれた

 

 

 2013.01.04 Friday

 第二牧草地入口近くのアラカシの木からイスノフシアブラムシ(Nipponaphis distyliicola Monzen)が見つかりました。今年の不二聖心初記録1種目です。日本語に「ひょんなこと」という表現がありますが、この言葉はイスノフシアブラムシの作る虫こぶに由来するという説があります。岩波新書の『ことばの由来』(堀井令以知)の中に「ひょんなこと」の語源についての次のような文章があります。

 予期しないこと、意外なさまを「ひょんなこと」というが、この語の語源はどうであろうか。ヒョンナは室町時代のことばを集めた『日葡辞書』には「服装ややり方などが奇異で突飛な」とある。

江戸時代初期の俳人であった安原貞室による、京ことばを集めた『かたこと』(1650年刊)にも「ひょんなこと」が出ている。当時の京都ではヒョンナコトを「ひょがいなこと」「ひょうげたこと」などといった。「是はひょんという木の実の、えもしれぬ物なるよりいへること葉」ではないかとある。ヒョンノキからという説である。ヒョンノキはイスノキ・ユスノキといい、マンサク科の常緑高木で、庭木として栽培され、その材は柱・机に使用する。この木がどうして予期せぬという意味になったかは説明がないが、「ひょんの実」というのはこの木の葉を虫が食ったあとにできる虫こぶのことである。子供の遊びでこの虫こぶの穴を吹くとひょうひょうと鳴るところから木の名も「ひょん」となったのかも知れない。 

 この中に出てくる「虫」がイスノフシアブラムシです。イスノフシアブラムシはイスノキとアラカシの間を行ったり来たりするアブラムシです。


 
今日のことば

箱根駅伝より

優勝した日本体育大学の7区高田選手のことば
「去年、中途半端な順位だったら今年も同じだったと思う。19位だったから優勝できたんです。」

東日本大震災で姉を亡くした、青山学院大学8区高橋選手のことば
「僕が箱根を走るのは姉の夢の一つだった。それをかなえることができて良かった。」