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フィールド日記

2017.12.18

木工作品アイデアコンテストの作品をチャリティーセールで販売

 高校1年生がクヌギの榾木(ほだぎ)に植菌したシイタケが「共生の森」で今年もたくさん発生しています。シイタケ栽培は、里山文化が育んだクヌギの木の有効利用の典型的な例です。



明日のクリスマスキャロル・チャリティーセールでは、高校1年生が間伐材の有効利用を目的としてデザインした木工作品がチャリティー品として販売されます。
こちらは木製のバインダーです。バインダーが木製の箱のフタになっていて箱の中には書類などを入れることができます。
こちらは木製のランプカバーです。中には電球もセットされています。
木工作品アイディアコンテストの授業の様子は独立行政法人教職員支援機構のホームページで紹介されました。
http://www.nits.go.jp/jisedai/achievement/jirei/jirei137.html
今日のことば
自分の五感で体感しながら、自分で感じ取る。その体験が、今とても求められている。そこが鍛えられていると、いろいろな発想ができて、問題解決につなげられる。人生は課題や問題にたくさん出合うものですから、その時にふんばれる力が大事です。そういう意味でも、自然の力は大きいですね。
小林朋道

2017.12.16

マユミの実

現在の大学3年生が高校1年生だった時に「共生の森」に植えたマユミの木が今年たくさん実をつけました。マユミは鹿がとりわけ好む植物のため、富士山麓でも多くのマユミの木が鹿の食害にあっています。この美しい秋の風景を守るためにも有効な鹿の駆除対策は不可欠です。





今日のことば
ある時期まで、人生は問うだけの厳しい教師のように思われた。しかし、今は少し違う。分からない、と正直に思いさえすれば、人生は豊かな光で道を照らし出してくれるようにも感じられる。そして光は、無音の声でこう語りかけるのである。あまり速く歩いてはならない。大事なものを見過ごすことになる。お前が失敗と呼ぶ出来事のなかに人生からの呼びかけが含まれているのを、聞き逃すことになる。
若松英輔

2017.12.09

クヌギの黄葉

校舎の裏のクヌギの葉が黄色く色づいています。

雑木林の代表的な木であるクヌギほど人々の暮らしと深い関わりを持ってきた木はありません。不二聖心でもかつては炭焼きの材としてクヌギが使われていました。初冬のクヌギはその黄葉の美しさで私たちの目を楽しませてくれます。
今日のことば
クヌギは昔から「苦をぬぐう木」という意味から、そう呼ばれるようになったんや。なんせ、はよ大きくなるし、カシなんかと変わらんほど質のいい炭がとれるし、木を切ってもまた芽がでてきて、スギやヒノキみたいに植え直さんでもええからな。手間のかからん木や。林には、アベマキもあるけど、やっぱりクヌギが幹の表面のコルク質の部分が少ないんで一番やな。
小谷利夫

2017.12.05

愛鷹山に沈む月

 朝7時過ぎに愛鷹山の稜線に陰暦10月17日の月が沈む様子を観察しました。


今日のことば
早春のレモンに深くナイフ立つるをとめよ素晴らしき人生を得よ   葛原妙子

2017.12.03

イロハモミジとオオシマザクラの紅葉

 お茶畑の中心に立つ2本の大木の写真を撮りました。手前のオオシマザクラは既にかなりの葉を落としてしまっています。奥のイロハモミジは紅葉の盛りです。枕草子にも「桜の葉椋の葉こそいととくは(たいへんはやく)落つれ」という一節があります。ここにも千年前から変わらぬ日本の秋の風景があります。

今日のことば

一粒の砂のうちにも一つの世界を見、
一輪の野草のうちにも一つの天国を見、
てのひらに無限をつかみ
一時間のなかに永遠を持つ。
ウィリアム・ブレイク

2017.11.26

11月の野鳥の調査

 木々の紅葉が進み、富士山にもかなりの積雪が見られるようになりました。

この時期になると野鳥の数が急に増え始めます。
11月19日には日本野鳥の会東支部副代表の滝道雄先生が野鳥の調査をしてくださいました。
調査結果は以下の通りです。
 1.メジロ          11羽
 2.ヒヨドリ       70羽
 3.ハシブトガラス      25羽
 4.アオジ         2羽
 5.ウグイス        6羽
 6.シジュウカラ      6羽
 7.ホオジロ         11羽
 8.ヤマガラ        5羽
 9.キジバト         12羽
10.ジョウビタキ      3羽
11.エナガ          10羽
12.ノスリ           1羽
13.カワウ           1羽
14.カケス           1羽
15.トビ            1羽
16.ハクセキレイ      1羽
17.ハシボソガラス     2羽
18.モズ            1羽
19.カワラヒワ         4羽
20.スズメ           2羽
21.イカル           1羽
22.キセキレイ       1羽
23.ソウシチョウ        1羽
24.ガビチョウ         1羽
  合  計    24種 
特記事項
冬鳥のジョウビタキが3個体確認できた。冬鳥のツグミは裾野市内や三島市内で確認しているが当学院で確認する事は出来なかった。11月中には当学院でも確認できると考えられる。
今日のことば
富士を描くことは、富士にうつる自分の心を描くことだ。  横山大観

2017.11.19

秋の夕暮れ

夕方のお茶畑と坂道の写真を撮りました。
夕陽が静かに光を放っていました。

坂道では銀杏の紅葉と葉を落とした桜の木の美しいコントラストが見られました。


今日のことば

翳りたる高原に風吹きまさり尾花乱れて銀の波打つ      来嶋靖生

2017.11.12

ニッポンマイマイ

 11月8日の間伐体験学習の時にヒノキ林の中で高校1年生がカタツムリを見つけました。専門家に同定を依頼したところ、ニッポンマイマイSatsuma japonicaであることがわかりました。滋賀県はニッポンマイマイ類を要注目種に指定しています。かつて普通に見られた生物がいつのまにか消えてしまうというようなことがないように見守っていく必要があります。

今日のことば 
きびきびと枯れゆくすべて手放して  岡本眸

2017.11.05

トゲナナフシ

 職員室の近くでトゲナナフシの写真を撮りました。木の枝に擬態する茶色いナナフシです。先週は事務室の近くでもトゲナナフシが確認されました。木の葉が落ちて枝が目立ち始めた今頃がトゲナナフシにとっては活動しやすい季節なのかもしれません。
トゲナナフシは千葉県で絶滅危惧Ⅱ類に指定されています。


今日のことば
物であふれることが自由なのではなく、時間であふれることこそが自由なのです。   ホセ・ムヒカ

2017.10.30

秋の白鳥座

 校舎の屋根とクスノキの大木の間の空に、ちょうど白鳥座が輝いていました。夏の大三角形もよく見えました。


白鳥座は中心の十字が実に美しい星座です。



今日のことば

真砂なす数なき星の其中に我に向かひて光る星あり   正岡子規